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2000億個×2000億個の星を探しましょう!

大阪府:貝塚市立善兵衛ランド 横田 章彦さん(64歳)

1969年7月20日にアポロ 11号のアームストロング船 長が、人類で初めて月面着陸 を成功させた映像をテレビ に釘付けになりながら見たの を覚えています。宇宙には1 つの銀河に2000億個の星 が あ り 、そ の よ う な 銀 河 系 が 2000億個もあるそうです。

「宇宙は大きいしちっぽけな ことなんか忘れます。世界中 の人達は争わず仲良くすれば いいんです」と横田章彦さん。 宇宙を身近に感じさせてくれ る貝塚市立善兵衛ランドを訪 問しました。

平成4年にふるさと創生事業の一環 でできた『貝塚市立善兵衛ランド』。善 兵衛という名前は、江戸時代の寛政 5 年(1793 年)頃、日本一 優れた望 遠 鏡 を作った岩橋善兵衛が貝塚生まれだ ったことから名付けられました。江戸 時代のすぐれた科学者の業績に触れ てもらおうと善兵衛の望遠鏡や観測 機器、解説書などを展示。大型望遠鏡

(口径 60cm)を備えた天文台も予約な しで入館無料。天文のことは知らなく てもここに来れば、昼間でも太陽や金 星 、1 等 星 の 星 を み る こ と が で き 天 文 学を学ぶことができます。

伊能忠敬も使った望遠鏡

善 兵 衛 さん は 魚 屋 の 息 子 で し た が 、眼鏡職人となり、レンズを磨いて販売 していました。オランダ製望遠鏡を見 て研究し、レンズ磨きに工夫した望遠 鏡の性能は他の職人を圧倒していた そうです。善兵衛さんも自身の望遠鏡 で惑星や、太陽の黒点を観測し、絵図 として残しています。善兵衛さんとそ の子孫を含め現存している望遠鏡は 約 4 0 本 あ り 、善 兵 衛 ラ ン ド で は 6 本 が 展示されています。

当時の望遠鏡について、横田さんは「この辺りの泉州地域は海運業が盛ん だったので、商売人が自分の船が帰っ てきて沖に停泊するのを確認するため に使っていました。大名はお城の見張りのために使っていたようです」 江戸幕府の天文台には全国から天文学者 が集まり研究していましたが 、その中には天文学者の伊能忠敬もいました。全国測量の時に緯度経度を 測るため星を観測する必要がありま すが、善兵衛さんの望遠鏡の精度の良 さを聞いて注文したそうです。

「善兵衛さんは望遠鏡を販売しなが ら、晴雨計(せいうけい)を作り、気圧 の変化で天気を予報しました。また平天儀図解では大阪湾の潮の満ち引 きの時刻がわかるようにし、天体の位 置関係や24節気と星座、月の満ち欠 けを図解しています」と横田さん。善 兵衛さんはかなり天文学が好きだった ようです。

「 ここには子どもから大 人まで 来ら れますが、大人の方は恒星との距離や 比較した大きさを知ると感動されま す」。横田さん自身も小学生の時に父 親に買ってもらった望遠鏡で月を見て 綺麗だなと感動し、天文に興味を持つ ようになったそうです。

横 田 さ ん は ロ ード バ イク の レ ース に も出場するほどの自転車好きで、自転 車通勤。ダイビングも楽しむ自然派 です。「星空をみているとストレスもな くなります。今の子供たちは自然に接 することが少ないので、是非遊びに来 て欲しいです」。横田さんが今行きた いのはオーストラリアなどの外国。「南 半球で見える星がありますので、ゆっ くり星を眺めたりしたいです」

 

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