48歳からの華麗な生き方・老後をサポートする

寿命150歳の世界新記録を目指しています!

染谷抗加齢研究所 所長 染谷光亨さん(69歳)

「あなたは何歳くらいまで生きる予定ですか」と問われて、はっきり答えることができる人は自分の健康を意識しているからでしょう。染谷光亨さんは40歳で同年齢の同僚の不健康・老化ぶりを見て「健康は人生最大の財産だ」と気づき、超健康マニアに。やがて健康・抗加齢分野で社会のお役に立とうと50歳で会社を辞め、経営者やアスリート、医療関係者に指導。自らも150歳を目標に日々健康的な生活を実践しています。その染谷さんの健康づくりとは。

日本人は7割が健康管理に無関心

テレビでは健康番組が多く健康への関心が高いと思いきや、染谷さんによると、健康管理無関心層が7割、健康管理は何もしない派が46%だそうです。

「国民皆保険に甘えて医療に依存している日本人の主観的健康度は主要36カ国中最下位(2015年OECD調査)で、飛び抜けて低率です。財政破綻して市民病院がなくなった夕張市は、高齢化率が日本一高い45%で医療対応が懸念されましたが、逆に健康になった人が増えて医療費は激減しました。市民が危機を感じ、健康管理に目覚めて行動した結果なので、私達もやればできるのです」

では、みんなが健康に意識を高めるためには?そうお尋ねすると、「簡単です。日本人の病気の大部分は、生活習慣病が原因ですが、これは医療では一生治せない。この残念な現実を知り、自分が世界最高・唯一の健康主治医となって、自分と未来を変えるのです。ハーバード大学の研究によれば、予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上します。病気を予防することで健康増進しながら、医療費を大きく削減して自己負担を少なくすることができるのです」

健康の大事さを再確認する

私たちがどのように健康づくりに取り組めばよいのか。染谷さんは「健康がいかに大事かを再確認することから始まります。健康は大事だと知っていても、行動が伴わないのが現実です。終末期医療専門医の著書『死ぬときに後悔すること25』によれば、後悔の1位は『健康を大切にしなかったこと』。死ぬ時に気がついても間に合いません。身近によい見本となる人を見つけて目標にしましょう。じつは遺伝子の影響は25%。75%は後天的な生活習慣などで遺伝子の働きが変わることがわかっていますので、遺伝子に関係なく健康状態は改善できます」

染谷さんの健康づくりは週2、3回、フィットネスクラブで筋トレ、ジョギングなどの有酸酸素運動をし、食事は玄米の和食中心でプチ糖質制限。エイジングケアにサプリメントは必須だといい、厳選されたサプリメントを活用しているそうです。

「一般の人はジムに行かなくてもキビキビと活動的に行動する。歩くスピードを速くし、エスカレーターやエレベーターをなるべく使わないだけでもいいわけです。全身の細胞は食べたもので入れ替わるので食事が最も重要です。食事の原点は地域に根差した伝統的日本食」と染谷さん。これなら、身近な努力で始められそうです。

150歳まではまだまだ長い道のりですが、染谷さんはモチベーション維持のために週に1度、近くの銭湯に出かけては、他人の体型、筋肉、動きなど悪い見本を見ながら「あのようにはなりたくない」と思うそうです。

そして「健康・長寿には生きがいも大切で、それには教養と教育も必要です」。教養は「今日用があること」、教育は「今日行くところがあること」だそうです。

 

プロフィール

染谷光亨さん(そめや てるゆき)

1946年11月24日東京浅草生まれ

1997年に染谷抗加齢研究所を設立。スマートエイジング・マイスター。

健康管理士。健康管理能力検定1級。東京都地域健康づくりリーダー。葛飾区健康づくり推進員。血液型はA型

好きな言葉は「やればできる」

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