ゴルフは障がい者にとって魅力的・生涯スポーツです!

NPO法人日本障害者ゴルフ協会 代表理事 松田治子さん
冬季パラリンピックも終わりましたが、あなたは幾つの競技をご覧になりましたか。障がい者にとってスポーツをするには、体力と気力がなければ継続することができません。健常者でも難しいスポーツの一つがゴルフですが、「肢体不自由者でも、止まっているボールを打つというゴルフは、他のスポーツよりも意外と取り組みやすいスポーツではないでしょうか」と話す松田治子さんに、障がい者ゴルフのお話を伺いました。
日本障害者ゴルフ協会ができたのは1991年。所沢市の国立身体障害者リハビリセンターの運動療法士長・水田賢二(現在、副理事長)が設立しました。
「センターに入院していた患者さんから、リハビリのためにゴルフをやりたいという要望を受け、敷地内に小さな練習場を作りました。やがて大会に出たいという声が上がり、1996年の第1回大会開催をきっかけに、名称を日本障害者ゴルフ協会へと変更し、昨年30周年を迎えました」
設立当時は大会会場を提供してくれるゴルフ場がなく、ジャーナリストの佐藤成定さんがゴルフ場を探して大会を開催しました。当時、佐藤さんに同行していた松田治子さんは、その縁で5年前に代表理事に就任し、「やがてはパラリンピックの競技種目になってほしい」という協会の夢を引き継ぎました。
協会は肢体不自由者を対象としており、会員数は約250名(女性は1割)です。
「会員の3分の2が事故や病気で肢体不自由になった方々です。水田賢二さんがセンターでゴルフを取り入れたところ、左手が動かない人がゴルフスイングをすると、必然的に動かない手も多少動くようになったと聞いています。実際には、先天的な肢体不自由者の方が先入観がなく、自然に取り組めているようです」
協会としては、ジュニア人口が増えている時代にもかかわらず、障がいのあるジュニアがゴルフをする機会が少ないことを憂えています。
「会員も高齢化が進んでいますので、若い人たちの参加を願っています。障がい者でもゴルフに興味を持っていただければ、これほど障がい者に向いているスポーツはないと思っています。ゴルフは自然の中で楽しめて年中できます。相手のいるスポーツではなく、練習は1人でマイペースにできますし、静止しているボールを打つだけなので、障がい者には魅力的なスポーツだと思います」
海外では、乗用カートのフェアウェイ走行が可能で、競技を楽しむ方も多いですが、日本で乗り入れられるコースが少ないのが現状で、障がい者ゴルファーにとって環境は十分とはいえません。
ゴルフがオリンピック競技に初めて採用されたのは1900年の第2回パリ大会ですが、途中で参加国や参加選手が少なかったためオリンピックから除外され、その後2016年のリオデジャネイロ大会から正式復帰しました。パラリンピックの正式種目として認められるには、世界のある程度の国々で行われていることに加え、男女ともに十分な競技人口が必要とされています。












