48歳からの華麗な生き方・老後をサポートする

安全に歩けて運動量も消費カロリーもアップ!!

(一社) 全日本ノルディック・ウォーク連盟 

本部事務局次長 池田 力さん

街中で両手にポールを握って歩いている方を見たことがあると思います。これは『ノルディック・ウォーキング』と言い、フィンランドが発祥でスキーのクロスカントリー選手のオフトレーニングとして行われていたもの。今では世界40ヶ国以上の国で親しまれているそうです。日本では日本人に合ったポールや歩き方が工夫されています。この『ノルディック・ウォーク』の普及活動を行っている池田力さんに楽しみ方について伺いました。

池田さん自身も股関節の術後、トレーニングとしてノルディック・ウォークを取り入れた経験から普及活動に関わるようになったそうです。

全日本ノルディック・ウォーク連盟は1999年にウォーキング協会の世界大会にノルディック・ウォークが取り入れられたのを機に組織が法人化され10年になるそうです。

「本来人間というのは手と足と繋がっていますので、全身を使って歩く方がいいわけです。普通に歩くよりもポールを持って歩く方が足への負担が少なく、運動量も多く消費カロリーもアップします。ところが日本人はレジ袋や荷物を持って歩く人が多く、腕が振れなくなるので足から歩くことになり姿勢が悪くなります。ポールを持つと姿勢が良くなり、腕を使って歩くことにより歩幅が広がり、血流もアップします。リハビリに一番早く取り入れたのが循環器系の病院です」

ノルディック・ウォークは全身の筋肉の約90%を使うので、消費カロリーが約20%アップし、膝・股関節への負担を軽減するのでリハビリにも効果的だと薦めれています。

「楽に歩くことができるので、歩きすぎてしまって後になってから疲れが出てくることもあるので、その人の身体的な状態を見極めた歩き方を指導する必要があります」と池田さん。そのため連盟では指導員を教育するライフマイスターの養成を行い指導員を養成。全国40カ所の都道府県に県連・支部、全国にステーションを約90ヵ所置き、それぞれの地域で体験会やイベントなどを開催して地域での活動をサポートしています。

 

リハビリにも効果的!

また、連盟は「日本ノルディック・ポール・ウォーク学会」とも連携しており、エビデンスに基づいて、歩き方・指導方法は日進月歩しているそうです。

「歩き方だけでなく、最近はポールの長さを短くしてます。目的によって違いますが、健康のために歩くのであれば、腕を振って歩くというのが基本なので、腕を振りやすくするために短くなってきています」

日頃運動する時間が取れず体重コントロールが難しい方、ストレスが多くリフレッシュしたい方、高血圧や糖尿病の予防治療に効果的な運動を始めたいと思っている方、リハビリ代わりに歩いてみたい方にはピッタリなのかもしれません。

では初めての人の入門方法はどうすればよいのか。県連・支部・各ステーションで開催されている体験会やイベントに参加するのがいいそうです。そこではポールなどの販売やレンタルもあり、歩き方の講習も受けられるそうです。街中だけでなく里山に出かけるにも安全で長時間歩けるノルディック・ウォークを楽しんでみませんか。

 

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