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学ぼう! 点字の世界

(社福)日本点字図書館 理事長 田中徹二さん(86歳)

「私の生き方と学び」に紹介しました日本点字図書館から、点字について勉強したいと思います。

田中さん(談)

私が盲人用ワープロに触れたのは1984年でした。
そのワープロに長谷川貞夫さんが考案した六点漢字が導入されていたので、その六点漢字を独学で勉強していました。
パソコンが普及し始めた頃、直接漢字を入力する方法として導入されれたのは・・・キーボードの F (左の人差し指)から左へ三つ、 J (右の人差し指)から右へ三つのキーが、点字の六点に見立てられています。仮名はもちろん、六点漢字もこの六個のキーだけで入力できたのです。その意味では、長年にわたって作り上げられた長谷川さんの六点漢字は実用化されたことになります。

点字の歴史 

①  点字は1825年フランス人の視覚障害者ルイ・ブライユが創案しました。

今では世界各国がこの六点式点字を用いています。

日本の点字は1890年(明治23年)、東京盲唖学校教員の石川倉次さんが、これを50音に翻案したものです。

点字五十音表(凹面)

■五十音 右から左に打っていきます。
②点字はタテ3点、ヨコ2点の六つの点の組み合わせからなる音標文字です。六つの点の組み合わせは63通りあり、それぞれが五十音や文章記号を表しています。

③六つの点の組み合わせからなる一つの単位をマスといいます。六つの点は、凸面から見て、左上を①の点、左中を②の点、左下を③の点、右上を④の点、右中を⑤の点、右下を⑥の点といいます。

④点字はすべて横書きで、点字器で書く場合は右から左へ書く。読む場合は凸面を左から右へ読みます。

①  清音(せいおん) 五十音は母音(アイウエオ)が起点になっています。この母音に子音の点を組み合わせて五十音ができています。すなわち点字の組み立てはローマ字の方式と同じなのです。                  例えばカ行は、ア行に⑥の点を加えます。サ行は、ア行に⑤と⑥の点を加えます。タ行は、ア行に③と⑤の点を加えます。一覧表を見ると、何の点を加えるか、お分かりになると思います。ただヤ行とワ行はルール通りではありませんのでご注意ください。

②  濁音 二マスを用いて表します。つまり清音の前に⑤の点をつけるのです。

興味のある方は、下記のアドレスで点字をご覧ください

https://www.hokuten.com/pdf/gojuon_ou.pdf 

■濁音・半濁音   

濁点( ゙)、半濁点( ゚)は 2 マスを使って書きます。
濁点の場合は五十音の前に 5 の点を打ち、 半濁点の場合は五十音の前に 6 の点を打 つことによって表されます。

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