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連載① 口腔ケアで健康管理しましょう

2018.12.01

清水百合さん

歯科医でもあり、日本元気キレイ医歯学研究所代表、日本健康医療学会、食育委員会委員長、健康医療認定医です。

新連載は40代から高齢者にも活用できる、口腔の健康管理に役立つ情報を歯科医の清水百合さんにお聞きしました。

 

ドライマウスをチェックしてみよう! リスクと改善法について

まず、ドライマウスになっているかを、下のチェック表でチェックしてください。1つでも当てはまればドライマウスの可能性があり、沢山あれば問題です。歯医者さんに相談しましょう。

  • 朝起きたとき口の中がカラカラ
  • 舌が白くなっている
  • 口臭がある(周りから言われたことがある)
  • 味の濃い食事が好き
  • クスリ(降圧剤など)を飲んでいる
  • 食べ物の味がわかりにくい
  • 口内炎ができやすい
  • 入れ歯があたって擦れて痛い

リスク・・・口腔トラブルの原因になる

なぜドライマウスになるといけないのか。それは口の中に菌が繁殖、増殖すると、むし歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなるからです。

また、口の中のだ液が少なく乾燥しているので、食べたものが口の中で動かしにくく、食べ物の送り込みが難しくなります。嚥下障害にもなりやすく、口の粘膜の保湿効果が減るので、口の中が傷がつきやすく口内炎ができやすくなります。味覚異常もおこりやすくなります。

ドライマウスになると食事が楽しくできなくなります。やがて食事量も減り、低栄養になります。味の濃い食事は塩分をたくさん取り過ぎるため、高血圧になりやすくなります。

 改善法・・・だ液が出やすいようにしましょう

ドライマウス改善法としましては、口腔内を綺麗にしてだ液が出やすいようにすることが大切です。普段から1日2リットルの水分を摂るようにしますが、水ばかりを飲むのではなく、水を口に含んでちょこちょこウガイをします。

お口の中にうるおいを与えるジェルやスプレータイプのものを歯医者さんでも

処方していただけますし、写真のような口腔用スプレーが市販されていますので使ってみましょう。

また、だ液が出やすい食べ物としては豆腐やマグロなどは、食べやすくてだ液が増えます。

口の中の自浄作用が足りないとだ液腺のところに歯石などが溜まりやすくなり、だ液腺が閉じていることがあります。閉じているとだ液は出てこないので、歯医者さんにチェックしてもらいましょう。

また、ドライマウスでだ液が少なくなると舌が白くなってきます。細菌が溜まりやすくなるので、歯みがきの時に舌ブラシで舌を掃除しましょう。やり過ぎに注意してください。

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