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“免疫力を高めるコツ” 教えます! ㉒

免疫の「すごい防衛システム」

36.5度「病気にならない」体温

白血球と体温の深いつながりを知っておくと、自分の免疫力の状態を把握するのに便利です。

人のベストの体温は36.5度。リンパ球の割合が38%になっており、それが免疫力の面から見て、ベストの状態だと言えます。リンパ球比率が38%は交感神経優位の状態になり、活発に活動しているので、一時的には体温は37度くらいまで上がり、やる気に満ちた気分になります。

しかし、それが行き過ぎると、やがて交感神経優位タイプの疲れゾーンに入り、血流が滞り体温が下がってくる。さらに行き過ぎて、平熱が36度を割り込み、低体温になると、病気の世界に入っていくのです。リンパ球の割合が30%割ると、この世界に入ると言えます。

一方リンパ球比率が高くなると副交感神経が優位の状態になって、活動量が減るので、体温は下がる一方になります。
こちらも、行き過ぎると副交感神経優位タイプの疲れゾーンに入り、体温が36度を割り、リンパ球の割合が50%を超えるあたりから、病気の世界に入っていきます。

体温が37度から36度までの範囲が「長寿の体温」となるのは、リンパ球が多い状態で体温が正常範囲内にあれば、ウイルスなどの外敵や、がんなどの異常な自己細胞を排除しやすい状態となるからです。この状態は、適度に交感神経を刺激し、その後は副交感神経優位の状態の休みを入れるというメリハリの利いた生活をしている理想的な状態です。
このように、体温の数値は、免疫力がどれくらいあるのかを表し、エネルギー代謝の状態も表しているので、非常に大切です。体温を見れば、疲れのレベル、病気かどうかがわかると言っても過言ではありません。

現代人は、対応に対して、あまり注意を払わない傾向にありますので、深部体温37.2度、腋窩(えきか)体温36.5度という数値をよく覚えておき、努めてこのレベルになるよう、日常の生活で注意を払いましょう。

お年寄りになると少し低体温ぎみで健康な人も出てきますが、それはそれでいいでしょう。

※安保徹さんの著書「疲れない体をつくる免疫力」(発行:三笠書房 571円 + 税)の中の「まず免疫力を高める コツ」を知る・・・を許可を得て要約しています。

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