48歳からの華麗な生き方・老後をサポートする

困った介護 認知症なんかこわくない㉜ 〈最終回〉

2020.01.29

川崎幸クリニック杉山孝博院長

認知症をよく理解するための8大法則・1原則

第4章  上手な介護の12ケ条

第12条 「自分の健康管理にも気をつけて」  

日本精神病院協会の調査によると、介護者の悩みとして次のような結果が出ています。

介護者の悩み

体が疲れる             56.6%

睡眠不足になりがち         50.8%

病気がちで健康に不安        21.1%

気持ちがふさぎこみがち       30.7% 

自殺や心中を考えたこともある    4.4%

この先の不安感がいつもある     40.8%

無気力               4.8%

家族にあたりちらす         11.9%

自分の自由になる時間がない     51.3%

家庭生活そのものが不安       15.0%

家出を考えたこともある       3.6%

その他               4.2%

悩んでいることは特にない      13.9%

NA                 2.5%

(社)認知症の人と家族の会の調査でも、高齢の介護者が多いこと、たった一人で介護しなければならない例が少なくないこと、また、家事や仕事に気を許せない介護が加わること、そして介護がいつまで続くのか分からないという将来に対する不安があることなどから、介護者の健康管理は非常に重要です。

私の患者さんの中にも、介護していた奥さんが先に亡くなられた例が幾つもありますし、肺炎、骨折、胆石の手術などでお年寄り共々入院した介護者も少なくありません。

介護者の日常的な健康管理として川崎幸クリニックが在宅医療で試みていますやり方としては、訪問診療のとき介護者のカルテ一緒にもって行き自宅で診察し処方もするというものです。わざわざ外来通院をしなくてすみ、介護に専念できます。また、年1回の健康診査はかならず受けるよう勧めています。

WHOの健康の定義ではありませんが、介護者の身体的・精神的・社会的(家庭的)健康が家庭介護の最も基本です。

「上手な介護の12か条」を改めて読み直していただきたいと思っています。

 

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