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特集 『不自由』が『自由になる!』①

2022.06.12

片麻痺、フレイル、物忘れ、コミュニケーション

 高齢化と共に障がい者と健康な人の間に、グレーゾーンの人口が増えてきているように思います。病気ではないが虚弱な方を『フレイル』といい、認知症ではないが『物忘れ』といった表現になってきています。

以前は共用品としてデザインされていましたが、今日ではAIを駆使したものやオシェレなデザイン、グレーゾーンの人のために開発された商品、しかも廉価でプレゼントしたくなるような商品が沢山開発、製造されています

今回、特集を企画したのはスポーツ用品メーカーの“ナイキ”が、手を使わずに脱ぎ履きできる画期的なシューズを発売したことです。

まさに『不自由』が『自由になる!』です。 

ここに紹介している商品は一部です。

内容を知りたい方はお近くの「健康介護コンシェルジュのいるお店」でどーもの冊子をお求めください。

ハンズフリーで脱ぎ履きできるシューズ

『ナイキ ゴー フライイーズ』

障がいのある男の子のエピソードから、 2012 年にナイキは誰でも履きやすい画 期的なシューズのシステム、ナイキ フラ イイーズを開発しました。 2021年に発売されたナイキ ゴー フラ イイーズの仕組みは、シューズの底に設 置された双安定性ヒンジ(ちょうつがい) と、靴の安定性や履いた時の心地よさ をもたらすテンショナー( 張 力 調 整 装 置 ) が組み込まれていて、双安定性ヒンジが 折れ曲がるように開閉するため、履くと きはへの字型のシューズに足を入たあと、 地面に体重をかけるだけで足を包み込み ます。そして、シューズを脱ぐ時は、後ろ に突き出たヒール部分(写真1)を、片方 の足で軽く踏みながら、かかとをクイッ と軽く持ち上げると再びシューズがヘの 字 型 に 変 形( 写 真 2 )す る の で 、 簡 単 に 脱 ぐことができます。

価格:14,300 円(税込)
NIKE カスタマーサービス: 0120-6453-77 実際に着用している様子はhttps:// www.nike. com/jp/flyease/go- flyease でご覧いただけます

 

介護・福祉の世界も AI を使って便利に!!

AIは人工知能です。AIは画像から猫や人の顔を認識したり、手書き文字を読 み取ったり、音声を認識することが可能です。将棋の世界でも AI の進化は目 覚ましく、藤井聡太棋士が AI 相手に学習するほど、あらゆる分野において飛 躍的に進歩を遂げています。ここに紹介している多機能視覚支援機器は、AI 駆動により数秒でテキストを読み上げてくれるなど、弱視の人にとっても読 書が楽しめる優れモノです。 また、ロボットも機能が増え会話するごとに進化するので、独り暮らしには ピ ッ タ リ 。家 族 も カ メ ラ で 親 の 状 況 を 把 握 し 、 見 守 り も し や す く な っ て い ま す 。

◉目の見えない・見えにくい方の多機能視覚支援機器

『OrCam MyEye2(』オーカムマイアイ2)

◉心を前向きにしてくれるロボット 『RoBoHoN(ロボホン)』

◉腕に装着して健康管理ができる! 『スマートウオッチ』

 

片麻痺でも便利、安心して使える

手 足 に 麻 痺 が あ る と ち ょ っ と し た 動 作 が し に くく な り ま す 。そ の 動 作 を サ ポ ー ト し てく れ る 用 具 や 機 器 は 従 来 品 と は 違 う オ シ ャ レ な も の が 開 発 さ れ て い ま す。 健 康 な 人 も 使 っ て 便 利 。こ れ ら は 企 業 努 力 の た ま も の で す ね 。

◉ こんなオシャレな電動車椅子なら乗ってみたい!  

次世代型電動車椅子『WHILL Model C2』

◉鉛筆やタッチペンを握りやすくする 『ペン玉(』小玉・大玉)

◉遠くのモノを片手でキャッチする! 『楽らくハンド』

◉階段の昇り降りを安全にします 階段昇降機『シュプール』

 

“物忘れ”を防止する機器や用具

年と共に物忘れは増えていくようです。家の中でもスマホや鍵が見当たらない 、外 出 先 で も 電 車 の 中 に カ バ ン を 置 き 忘 れ た 、チ ケ ッ ト を ど こ に し ま っ た のか忘れた、と困った方も多いのではないでしょうか?

そのような物忘れの人が増えているため、モノにタグ付けして探す機器が沢山 販 売 さ れ て い ま す 。ま た 、 ク ス リ の 飲 み 忘 れ を 知 ら せ た り 、 カ バ ン が 手 元 か ら離れたらブザーで知らせたり、必要なモノを 1 ヵ所にまとめるなど、防止策 の機器や用具が作られています。 一番気をつけることは、いつも置く場所を決めることを習慣化すること。持 ち物は身体からなるべく離さないカバンにすることです。

◉どこに置いたか忘れないために! 『自分まとめファイル』

◉あれっ!? どこに置いたっけ? 忘れ物防止タグ『タグサーチ』

◉クスリを飲み忘れないように! 『くすりコール・ライト』

◉クスリを飲む時間をブザーで知らせる! スマホアプリ『お薬手帳』

 

食事の補佐 携帯用『ハサミ』と『お箸』

外食で食べ物がかみ切れない場合があっても携帯用のハサミがあれば安心。ま た、握力が弱く食べ物が挟み切れない時にも挟みやすい箸があります。これら はオシャレで清 潔に使えるので、テーブルに置いていてもむしろかっこよく見 えます。

◉外食で噛むのに困った!食材を切りたい! EA ト CO『Cutlery Hasami』

◉お箸が使いづらくなったら ・・・ 『箸ぞうくん』おつまみ

◉世界初の裏表前後のないスマート肌着

『HONESTIES ∞(オネスティーズ アンリミテッド)』

◉排尿のタイミングをお知らせします ! 排泄予測デバイス『DFree(ディー・フリー)』

 

『誰とでも』コミュニケーションとれる

昔は手紙➡電話➡スマホでメールと進化。最新技術により目や耳など不自由 な 人 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ツ ー ル も 目 覚 ま し く 進 化 し て い ま す 。さ ら に 言 葉 の違う外国の人々との会話もスマホアプリで簡単にできるようになってきま し た 。ま た 、 見 え づ ら い 人 の 視 覚 支 援 機 器( 5 頁 )、 補 聴 器 ま で は 必 要 な い が 聞こえづらい人の集音器なども開発されています。 これからはスマホアプリの進化がいろいろな機能を備えてくれそうです。

◉何度でも書いて消せる電子メモパッド 『Boogie Board(』ブギーボード)

◉ちょっと聴き取りにくいけど 補 聴 器までは ・・・『集音器』

◉聴障者と健聴者とのコミュニケーションツール 無料アプリ『こえとら』

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