『ミニらいとモルック』 基本ルールと柔軟な遊び方を取り入れています!!

一般社団法人ミニらいとモルック協会代表理事 名和厚博さん
本誌の「私の生き方と学び」で『ミニらいとモルック』を開発した名和厚博さんをご紹介しました。ルールは「モルック」と同じですが、ここでは子どもやお年寄り、障がい者や認知症の方であってもチーム戦で戦うことができるよう、よりゲームを楽しめるよう工夫している点についてご紹介します。
🌟屋外より屋内で楽しむ競技にしています
「モルック」の場合は、公園など屋外で競技されることがほとんどですが、『ミニらいとモルック』は屋内で行うことを勧めています。
体育館などにグリーンのコート(180cm×5m)を敷き、その中の2mの距離で行います。
「モルック」では投げる距離が4〜5mなので体力のある方が有利です。しかし、『モルック』を経験している人でも、『ミニらいとモルック』は小さいのでなかなか当たらず難しいと言います。
※屋内であれば、暑い夏でも熱中症の心配が少なく、雨の日でも競技を楽しむことができます。
🌟基本ルールと柔軟な遊び方を取り入れています
『ミニらいとモルック』は軽くて小さく、投げる距離も短いですが、基本的な競技ルールは同じです。ただし、手の拘縮がある方や車椅子の方など、遠くに投げにくい場合には、「コートの中まで入って投げてもよいか」を対戦相手に確認してから前に出て投げてもらうようにしています。
※さまざまなハンディのある方がより参加しやすいよう、柔軟に対応しています。
🌟50点取得で勝利、最長7分でも決着
写真の左が「モルック」で、右が『ミニらいとモルック』です。これだけ大きさが違いますが、基本ルールは同じです。モルック棒を投げて12本のピン(スキットル)を倒し、1本倒れるとそのピンに書かれている数字が得点になります。2本以上倒れると、その本数が得点です。チーム戦なので、先に50点になれば勝利となります。
※『ミニらいとモルック』の場合は、子どもや高齢者、障がい者の競技によって50点に到達するまでに時間がかかることを避けるため、5分から最長7分が経過した時点で勝敗を決めています。また、2時間ほどで全競技を終えるようにすることで、体力に自信がなくても参加しやすくしています。飽きやすい子どもにも、短時間で相手を変えて試合を行うことで盛り上がりやメリハリを作る工夫をしています。
※点数の付け方は「モルック」の場合には、紙に書いていきますが、お年寄りや子どもにはわかりづらいので、色分けされた点数板を使います。
🌟事故やけがを防ぐための工夫
『ミニらいとモルック』は、投げるモルック棒そのものを50gと軽く小さくしているため、人に当たっても大きなけがにはなりません。
また、モルックを投げる位置を示す「モルッカーリ」は、「モルック」では木製で高さ約5cmあります。高齢者や障がいのある方は、投げ終わってから前に歩く際につまずいて転倒することがあるため、『ミニらいとモルック』ではテープで位置を示すようにしています。もちろん、投げるときにこのラインから前に出るとポイントは0点になります。
さらに、スキットルには丸みを持たせてけがを防ぎ、底面を削ることで「正面からは倒れやすく、横からは倒れにくい」形にしました。
🌟中央のエコバッグと右の「ミニらいとモルック」はセット
このエコバッグの裏にはルールが掲載されています。
※エコバッグと『ミニらいとモルック』がセット。子どもたちは後片付けの際、1から12までの番号を言いながらエコバッグに入れていくことで、片付けも楽しみながら行えます。
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