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“免疫力を高めるコツ” 教えます! ⑳

2020.02.26

免疫の「すごい防衛システム」

体内毒素は「すべて白血球が撃退する」

免疫のシステムも、疲れと深く関わっていることを説明していきましょう。

免疫とは、 体の外から侵入してくる細菌、ウイルス、体内にはないたんぱく質など、外敵や異物から体を守る働きのことです。また、体内で古くなり死んでしまった細胞や、がん細胞のように変異を起こした細胞を除去する役割も担っています。 この免疫を担う細胞が、血液中を流れる血球の中の、白血球と呼ばれる細胞で す。血液1 立方ミリメートルあたり、4000 〜 7000 個ほど含まれており、大まかには顆粒球とリンパ球、そしてマクロファージの3種類あると言ってよいでしょう。 顆粒球は、おもに大きなサイズの外敵から体を守る働きをしています。真菌や細菌、死んでしまった自分の体の細胞を、食べる(貪食:どんしょく)という形で処理をします。顆粒球は、白血球の 54 〜 60%を占め、血液1 立方ミリメートルあたりに 3600 〜 4000 個ほど含まれます。 顆粒球の寿命は、体の細胞の中で最も短い 2 日程度で、1 日に 50%程度が新しいものと入れ替わっています。このように寿命のサイクルが早いのは、侵入して くる外敵を迎え撃てるように、元気のある若い細胞を次々と補充するためです。

一方、リンパ球は、通常は、白血球の約35 〜 41%を占め、数としては、血液1 立方ミリメートル中に約1800 〜 2500 個含まれています。リンパ球は、食事な どで体内に侵入してきた異物やウイルスなどの、細菌よりズッと小さな敵を処理 する役割を担っています。また、体内の、老化した細胞、崩れた細胞、ウイルス に感染した細胞や、がん細胞などの細胞をマクロファージと協力して除去します。

リンパ球と顆粒球を合わせると、白血球の 95%ほどになりますが、残りの5% がマクロファージです。

マクロファージは、顆粒球が食べるものよりも大きなサイズの外敵を食べたり、 体内の老廃物を除去したり、顆粒球とリンパ球に「敵が侵入したから、やっつけ ろ」と指示を出すなどの働きを担っています。

※ 安 保 徹 さ ん の 著 書 「 疲 れ な い 体 を つ く る 免 疫 力 」( 発 行 : 三 笠 書 房 5 7 1 円 + 税 )の 中 の 「 ま ず 免 疫力を高めるコツ」を知る・・・を許可を得て要約しています。

 

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