学ぼう② 第1回 世界長寿サミット」

健康長寿は人類の願いです!
京丹後市の百寿者から見る「長寿の秘訣」
京都府立医科大学大学院医学研究科 循環器・腎臓内科学 副学長 教授
「第1回 世界長寿サミット」実行委員 的場聖明さん
「第1回 世界長寿サミット」の詳細を13頁から紹介していますが、ここでは長寿サミットを開催するきっかけとなった『短命県』とされる青森県弘前市と、全国有数の『長寿地域』である京都府京丹後市との対照的な特徴について紹介します。両地域の比較調査と、116歳でギネス認定を受けた木村次郎右衛門さんの生き方から、長寿の秘訣を探ります。
京丹後市と弘前市の65歳以上の住民を比較すると、独居や少人数世帯が多いことで、地域での会話や交流の時間が増え、コミュニケーションが活発になっていることが健康長寿につながっていると考えられます。
さらに、腸内環境の調査では、京丹後市の高齢者は善玉菌が多く、食物繊維を豊富に含む海藻類や全粒穀物をよく摂取していることが明らかになりました。
⭐️独居の人が多い京丹後は家事の時間が多い
弘前は同居の人数が平均3人ぐらいですが、京丹後は2人ぐらいで、独居が多いです。京丹後は同居の人数が少ないので、個人的なことを話せる友人が多く、しゃべる時間がすごく多い。
夫婦二人の生活という方が多いため、京丹後の男性は家事にかける時間も多く、弘前に比べてもよく動いています。
付き合いにかける時間は、家族以外の大家族だと、そこで話が終わってしまいますが、公民館などでいろいろな情報を得ています。しゃべることやコミュニケーションが重要です。
⭐️お布団に入ってから寝るまでの時間差
弘前では、お布団に入ってから寝るまで15分くらいかかるのに対して、京丹後の人はお布団に入ってから寝るまで3〜4分です。これは農家にあるパターンで、朝早く起きて昼間は動いているので、寝る時はバタンと寝ています。社会活動における時間は京丹後の人たちが長く、運動している習慣も明らかに長いです。
⭐️高血圧症治療の内服
薬を飲んでいる方は弘前の方が多く、京丹後の方が男女ともに少ないです。
⭐️最終学歴が京丹後の方が少し高い
弘前大学の先生は、最終学歴が京丹後の方が少し高い傾向にあると話されていました。これは経済状況が影響しており、京丹後はちりめん織などで景気が良かったことで、小・中・高と学ぶことができました。
⭐️腸内環境は食物繊維が多い
京丹後は、酪酸産生菌などの善玉菌が多いことが分かり、海藻類や全粒穀物をたくさん摂っていることが、アンケートで分かりました。
💫116歳でギネス認定を受けた木村次郎右衛門さん
2011年に、最も長生きした男性として116歳でギネス認定を受けた木村次郎右衛門さんが生まれたのは1897年。1897年頃の日本人の平均寿命は44歳で、その約2.7倍もの人生を全うされました。
人生で大切にしていた言葉
「苦にするな 嵐のあとに日和あり」
「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
辛いことや苦しいことがあっても、その後には必ず良いことがあると前を向き、人生を楽しむことをモットーとされていました。
長寿の秘訣 食生活
木村さんは1日3食、決まった時間に食事をされていました。
栄養バランスと旬を意識し、晩年も1食で10品以上のおかずを続けました。
☐ 好き嫌いなく、何でもよく食べる
☐ 朝にヨーグルト、夜に一杯の牛乳を飲む
☐ 「食細くして命長かれ」食事は腹5〜6分目
☐ 豆や芋、海藻など食物繊維の多いものを摂る
☐ 食事は家族と居間で食べる
☐ 季節の果物を食べる
☐ よく噛んで食べる
☐ 一食で10品以上







