あなたの『終の住処』はどこですか?!〈連載17 〉

介護保険外サービスを組み合わせて快適な療養生活!!
東京都三鷹市 NPO法人グレースケア機構 代表 柳本文貴さん
訪問診療や訪問看護、介護サービスなど介護保険が充実していることから、自宅で終末期を迎えられる時代になっています。
「自宅で介護保険と保険外(自費)サービスを使うことで、快適な療養生活を送ることができます」と話すグレースケア機構(略:グレースケア)の柳本文貴さんに、一般的にどのようなサービスの選択肢があるのかお聞きしました。
① 介護保険事業所の保険外(自費)サービス
介護保険を利用している場合は、その事業所が自費のサービスを行なっていれば、保険では対応できないことも依頼しやすいです。また、同じスタッフがサービスを区切って継続すれば無駄な時間はなくなり、介護される方も顔馴染みのスタッフだと安心されます。
② ネットでヘルパーを予約できます
エリアはまだ主要都市に限定されていますが、ネットで介護や生活支援を24時間365日、好きな時間にお願いするオーダーメイドのサービスができています。介護士が来てくれますし、お気に入りのヘルパーなら指名手数料でOK。
I社の場合、手続きは簡単、基本は時間/3190円×利用時間+交通費です。
③ 家事代行業者や便利屋さんのサービス
共働き世帯などでは大手チェーンのハウスクリーニングや家事代行を結構利用されています。ハウスクリーニングなどは専門的なノウハウがあるので、利用目的と料金体系で決めればよいと思います。
❤︎老後は安心して暮らせる地域です
グレースケアは2008年に「生活をトータルでみる介護サービスを提供したい」と設立。本誌で紹介した9年前は、保険外サービスに特化してサービス提供していましたが、今は介護保険サービスや障害福祉サービスなども組み合わせて24時間、365日多様な使い方ができるようにしています。
柳本文貴さんは、「お困りごとからお愉しみまでがモットー。どんなケアでも、できないと断るのではなく、するための工夫を考えます」と話され、コロナ禍前は自費3割・介護保険3割・障害3割。今は障害が4割・介護保険3割・自費が2割ですが、自費も少しずつ戻ってきているそうです。
介護の前段階から関わり看取り、遺品整理までします
元気で軽度の時から関わり、重度になり終末期の看取りをして、死んだ後の遺品整理まで、医療と看護の連携と緊急時のお泊まりなど必要に応じたサービス、お手伝いや身辺のケアまで幅広く対応しているのがグレースケアの特徴です。このような地域だと安心して暮らせます。
「もともと自費(保険外)サービスが出発点。それが介護保険や障害福祉サービスも組み合わせることで、費用を抑えながら介護する人も無理のないケアができ、介護される方にとっても安心だと思います。大手の介護事業者は単価が安いという理由で要支援の人や生活援助をやらなくなっていますが、私どもは障害の程度や年齢で区別しません。元気なうちから関わることで、その人の想いや人となりを理解し、だんだん重度化し、やがて亡くなるまでその人の願いに沿ったサービスを行うことができます」
❤︎困っていることや愉しみ全てのサービスがあります
柳本さんは「サービス提供はグレースケアが主体というよりも、こんなことで困っている、こんなことできませんかという要望に、ケアスタッフたちが特技を活かして“こんなことをしたい”ということを繋げている感じです」
グレースケアには180名の多彩な特技を持っている方が揃っているので、他の地域ではマネできないかもしれません。
サービスのいくつかを紹介します。
★となりのでこちゃん
一軒家の古民家を活用した「地域密着型通所介護」で、自費の宿泊つきです。
要支援から要介護まで。1日の定員は10名、泊まりは5名。
早朝のお迎えから、途中来所や帰宅延長もOKです。
近くの八百屋さんや農園に出かけて新鮮なお野菜を仕入れて、みんなでお昼を作ります。花を摘みに行ったり、歌ったり、手芸、木工をしたりお風呂も一人一人ゆっくりと入っています。残された機能を活かしながら生き生きとその人らしい生活を過ごしていただき、まちと繋がった生活リハビリをしています。
★ひとまちここ訪問看護ステーション・くまちゃんハウス
看護師5名、理学療法士1名、作業療法士1名、言語聴覚士1名が訪問看護をしています。
「くまちゃんハウス」の保健室では、病気になってからでは遅いので、予防的な健康相談をしています。
★むかいのさっちゃん/介護付きシェアハウス
2階建ての一般住宅を借りて、各部屋にベッドを置いて5名の入居者が住めます。お酒や来訪も自由。既存の施設にはない柔軟なサービスを提供しています。
病院や施設の時間割に縛られない、終末期を病院で管につながれて亡くなるのではなく、好きなように生きて看取りまでします。今も4人とショートで1人入居しています。 費用は家賃と食事代で1日1万円。あとは介護保険を使いながら+自費でサービスを利用される方もいます。以前は知的障害者や精神障害者もいましたが今は高齢の方が多いです。
️おいしい事業部
料理好きの方が集まり、やわらか食や思い出の郷土食、認知症の方と一緒に楽しむ料理などのケアに取り組んでいます。
チラシのおいしい事業部の上2枚の写真かしたの料理の写真を入れる
片づけ事業部
整理収納アドバイザーの永井美穂さんを中心として、心身機能に応じた片づけや実家の大掃除、ホーム入居時の家財のスリム化など、相談に乗りながら行っています。
ペットケア事業部
ペットの散歩や、飼い主の入院時の餌やり・掃除、高齢ペットの介助など動物好きのヘルパーが担っています。
ICT 事業部
パソコンやスマホの操作を助言したり、ご家族とオンラインでつないだり、ほか他事業者のICT化(スマホで記録の導入など)をコンサルティングしています。
おでかけ事業部
車いすや難病の方でも大丈夫です
外食やショッピング、お花見、結婚式、同窓会、旅行、お墓参り等々。車いすでも、難病や認知症の方も、一緒にいろいろな場所にでかけて楽しみます。
⭐️指名制ヘルパー
事業所ではなく“ひと”を選びたい方には、介護業界初の試みとして、スタッフを指名できるサービスを行っています。
事前に人となりを知って選びたい/趣味を愉しむために適当な人材を探したい/精神症状や医療的ケアで困っているので信頼できる専門職を頼みたい、などのご要望に応えています。













