48歳からの華麗な生き方・老後をサポートする

人生は『楽しいわ』のまま終われたらいい

元シニアチアダンスリーダー 滝野文恵さん(94歳)

アメリカで老年学を学んできた滝野さんに、27年前に取材しました。シニアチアダンスリーダーとしても知られていますが、2年前、92歳で28年間続けてきたチアを辞めました。100歳まであと6年、どのように過ごしていくのか。「一番心配しているのは、あとどれくらい生きるんだろうってこと」「できれば、楽しいと思っているうちにコロッと逝けたら最高ね」。私たちにとっても、100歳までどう生きるのか、そのヒントを伺いました。 

 これまで様々なことに挑戦してきた滝野さんは、その生き方について「一つはチャンス、それと好奇心ですね」と語ります。面白そうだと思うと、すぐにやってみる。チアをはじめ、麻雀、乗馬、水泳、スキー、スケート、ゴルフ、社交ダンス、スカイダイビング、スキューバーダイビング、ラフティング、ウクレレ、80歳で始めたエレキギター。最近ではシニアヒップホップなど、その興味は尽きることがありません。そして「やってみて合わなければ、すぐにやめるの」という軽やかさも印象的です。

アメリカで学んだ老年学が生き方に役立っているのかを尋ねると、「学べばいい人生が送れると思っていたけれど、学問はその通りにはいかないものだと分かりました」と話されました。

また、健康のために何かしているのかとお聞きすると、「健康的な生活を意識したことはないんです。散歩もいいと言われるけれど、目的がなければ歩けなくて」と、もともと丈夫な体質のようです。

「私は100歳まで生きたいとは思っていないんです。『楽しいわ』と言っているうちに終われたらいいなって。今すぐでもいいくらい。苦しいとか痛いのは嫌だから、ここ何十年も検査は受けていないんです。あまり病院には行きたくなくて。
一人暮らしの友人が、誰にも気づかれずに亡くなるのが怖いと言っていましたが、私はそれも悪くないと思うんです。病院に行って“手遅れです”と言われるのがいいかも」と、ピンピンコロリを願っているそうです。

そんな滝野さんは2年ほど前、椅子から物を取ろうとして転倒し、頭の内出血で手術を受けました。その影響か、「最近の物忘れはそのせいかもしれない」 と、物忘れの言い訳にしているようです。そうしたこともあり、これからの住まいとしてケアハウスや老人ホームも視野に入れながら、少しずつ考えているとのこと。

「両親のときは、同じ敷地に姉が住んでいました。実際には通いのお手伝いさんが看てくれていたけれど、姉の精神的負担は半端じゃなかったようです。だから在宅はどうかなと。今すぐではないけれど、いろいろな施設を見て回っています」

今もカルチャーセンターで面白そうな講座を探しては、新しいことに挑戦している滝野さん。これからについては、「これまでも願いはだいたい叶ってきたから、きっとこれからもうまくいくと思うんです」と、やわらかな自信をのぞかせてくれました。

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