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小さな宇宙の万華鏡の世界を広めたい!!

株式会社プリンツ 代表取締役社長 豊田芳弘さん(84歳)

子どもの頃、一度は万華鏡を覗いたことがあるかと思いますが、新富良野プリンスホテル・ニングルテラスの工房の一角「小さな宇宙 万華鏡の家」に偶然訪れ、さまざまな万華鏡があるのに驚きました。豊田芳弘さんは万華鏡に出会って30年、次々とアイデアが湧き万華鏡の販売だけでなく、手作りキットを作り小学校やデイサービスで講習会を開くなど、万華鏡ファンの裾野を広めています。万華鏡の魅力について豊田さんにお聞きしました。

私たちが知っている万華鏡は『カレイドスコープ』と言って円筒形の先にビーズやガラスなどを入れて、クルクル回すと綺麗な紋様が出てきて、二度と同じ紋様が見れない万華鏡。もう一つは、先にビー玉のような透明な球体をつけて景色を見ると、綺麗な紋様に見える『テレイドスコープ』を豊田さんは作って販売しています。

豊田さんは、会社勤めの傍ら凸版版画のキットの特許を取得し起業しました。ある時カルチャー教室のバイヤーから、「万華鏡の先生になってほしい」と頼まれたのが万華鏡との出会いです。

「万華鏡を独学で研究してみると、これが面白い。楽しいし、アートであり、サイエンスであり、幅も広いし奥行きも深いと、すっかりハマってしまいました」

クラフトショップをはじめ学校教材、イベント開催など万華鏡グッズを全国販売しているころ、2004年に脚本家の倉本聰さんプロデュースで、新富良野プリンスホテル「ニングルテラス」に全国のクラフト工房に呼びかけ15のショップができました。その呼びかけに豊田さんも応募し『小さな宇宙 万華鏡の家』を開設しています。そして、2011年には東京御徒町モノづくりの街「2K540」にも『創心万華鏡』を出店し、万華鏡作家の作品も展示販売するなど万華鏡普及に努めてきています。

スマホだと何人でも同時に紋様が見れる!

万華鏡の楽しみ方としてスマホを使った楽しみ方があるそうです。

「今まで万華鏡は一人ずつ片目でしか見られなかった紋様が、両目で何人でも同時に見えるようになります。それはスマホのカメラを起動して自撮りにセットし、スマホのカメラの上に万華鏡のアイホール(のぞき穴)を当てると万華鏡を覗いた時に見える紋様がスマホのモニターに映ります。映った紋様を画面で楽しんだり、写真に保存して楽しむことができます」この方法を教えると誰もが驚きをもって喜ばれるようです。

豊田さんは今年歳男。幾つかの初夢に挑戦したいと「万華鏡の世界を広く拡大するために他業界との協労で、ワインの樽材や使用済み野球バットで作る万華鏡、伝統工芸のご当地万華鏡。UVレジンアートや眼鏡材のセルロースアセテート材で作る万華鏡など。そして、実現のステップとして『生産数NO1のギネスブック』に挑戦。また“猿は、万華鏡を見ない”をテーマに『イグノーベル賞』を目指したい。これらの成果は6月操業40周年展示会で披露いたします」と夢に向けて進んでいます。

 

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