特集 『植物園に行こう!』 植物は人の心を豊かにする!
今年の桜の季節には花見に出かけた人も多いのではないでしょうか。花を見ると誰もが幸せな気持ちになり、7つの効果(右頁)が明らかになっています。世界中には花を咲かせる植物だけでも30万種があるそうですが、日本列島は縦に長く四季折々の花が楽しめる国であり、全国各地にはかなりの数の植物園や公園、庭園などがあります。コロナ禍によって閉鎖されていたところも、休園中は手入れが施され、再開されてからはより充実した内容になっています。公の植物園や公園は安い入場料で利用でき、五感(味覚はお弁当で)に刺激を与えてくれ、散歩(運動)にもなるなど、楽しみの多い施設だと思います。
今回は日本初の公立総合植物園の京都府立植物園を訪問し、ここでしか見られない花々をご紹介します。
この機会にお近くの植物園や公園に足を運んで、花を愛でてはいかがでしょうか。
🌸花と緑には7つの効果があります
植物の持つ力
花や緑が人におよぼす効果は、植物を身近に置くことによって、ストレスが緩和され、部屋の快適性も向上し、コミュニケーションの促進にも繋がることが研究結果により明らかになっています。
🌷心に与える効果
- 心身をリラックスさせる 植物をながめると、心身ともに落ち着いた状態を示す脳波「α波」が増し、植物の香り成分フィトンチッドによりリフレッシュ効果も得られます。
- ストレス緩和 リラックス効果や空気清浄効果により、心身ともにマイナスの影響を受けにくくなります。
🌹からだに与える効果
- 部屋の湿度を調節する 植物が水分を蒸散することで、冬場は乾燥状態の30%から50~60%へと部屋の湿度を上昇させます。
- 空気をきれいにする シックハウス症候群の主な原因物質であるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収し、部屋の空気を浄化してくれます。
- 華やかさがアップする 華やぎや明るさ、潤い、爽やかイメージをもたらします。
- 目の疲れを軽減する 目が心地良いと感じる緑色の植物を見ると、視覚疲労が緩和します。
🌻コミュニケーションの促進
7.植物のおかげで会話が生まれる 実験により植物を置いたことで、植物の状態や世話について会話が増え、これまで話したことがなかった人とも話すようになったと。
※出典:愛媛大学農学部仁科弘重教授の研究「データに基づいた植物の心理・生理的効果」より