ペットと暮らせる老人ホーム拝見! 亡くなった後もペットのお世話します!
終の棲家は老人ホームかなと思っている方は、焦らず待っていれば希望する老人ホームは見つかるものです。本誌4月号「老人ホームの選び方」のポイントに『こだわり』がありました。その『こだわり』に「ペットと一緒に暮らしたい」という希望項目がありました。その願いを叶える老人ホームはできていますが、今回はさらに一歩進んで、入居した飼い主が病気の時や、お亡くなりになった後もペットのお世話をしてくれる老人ホームです。
一人暮らしのお年寄りにとって、自分の死後もペットを育ててくれる保証があれば、安心して飼うことができます。「ペットは家族。一生涯一緒に暮らしたい」というお年寄りの願いを実現した老人ホームを訪問しました。
『ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI』
今回訪問したペット共生型有料老人ホームを建てたのは新日本カレンダー株式会社。25年ほど前から動物病院の獣医師の協力得てペット用品の通信販売を始め、動物看護師育成の専門学校を設立。敷地内に、高度動物医療ネオベッツVRセンターや大阪夜間どうぶつ急病センターを招聘しています。そして動物と一緒に暮らしたいというお年寄りの要望に応えたのが『ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI』です。案内していただいたのは平尾泰久さん(常務取締役)。スタッフもペットを連れてくるのはOK。平尾さんも愛犬の機嫌を伺いながら職場に連れてきているそうです。
『ペット共生型有料老人ホーム』とは・・・
ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI
- 飼い主が病気や亡くなった後もお世話します
一番大きな特徴。飼い主自身が病気になったり、ご自身が亡くなった後もペットのお世話をしてくれるので安心です。
- 大阪市内で便利な立地、駅から3分
有料老人ホームといえば田舎のイメージがありますが、駅から歩いて3分。働きながらでも入居できる立地です。
- 大阪城公園まで散歩15分
屋上にドックラン、近くにも公園がありますが、15分も歩けば大阪城公園です。ペットだけでなく高齢者自身の健康づくりにも最適な環境です。
④ 動物専門スタッフがペットライフのお手伝い
日常のお世話のお手伝いから、お悩み相談まで動物に精通したスタッフが対応。ご要望に応じてトレーニングも行います。
- 人間も動物も専門医が検診します
入居者は提携クリニックによる定期検診を受けられます。施設内に動物診察室があり、提携獣医師による動物の往診も可能。
- ドッグランやネコの室内散歩
屋上にはドックランがあるので、雨の日も散歩ができます。
また、室内にはキャットウオークの工夫も施されています。
- 食事や大浴場のお風呂
一般の有料老人ホームのように毎日食事が提供され、大浴場もあります。
- 元気なうちから要介護、終末期まで
年齢によって一時金が決められています。要支援状態から要介護、終末期まで施設で過ごすことができます。
【入居費用】想定居住期間20年間入居年齢で変わる
大阪市内の真ん中にあることから気になるのが入居費用です。
想定居住期間を最長20年間として、入居する年齢を60歳から4段階に区分して入居一時金が設定されています。入居一時金は前払い方式で「全額」「半額」「30%」を選択し、残りは毎月分割で支払います。仮りに入居途中で亡くなった場合には日割り計算で返金されるので、良心的な計算方法かもしれません。
月額の管理費用は13万円7500円、ペットオールサービス費が3万3000円、食事は(昼夜2食×30日)4万9500円。
平尾さんは「普通のワンルームマンションを使うと思っていただければいいかなと思います。夫婦だと30㎡ぐらいの部屋を連結して広めの部屋にできます。今は広い部屋を希望される方が多いです」