“免疫力を高めるコツ” 教えます! ⑱
「エネルギー代謝システム」を利用しよう
体の中で「いろいろな化学反応」を起こす!
「エネルギー代謝のシステム」について説明しましょう。 このシステムが、疲れを感じるプロセスに直接的に関わっ ており、このプロセスがうまく働かなくなると、疲れを感じ たり、疲れの回復が遅れたりします。 わかりやすく要点だけを説明しましょう。
エ ネ ル ギ ー 代 謝 と は 、 体 の 中 で さ ま ざ ま な 化 学 反 応 を 起 こ す こ とで、動 に必要なエネルギーを得る働きのことです。 エネルギー代謝を行うためには、糖と酸素が必要です。
ま ず 、 食 べ 物 を 摂 り 、 肝 臓 な ど で 処 理 し て 糖 に 変 え ま す 。そ れ を 呼 吸 で得 た酸素で燃焼させ、細胞が生きていくためのエネルギーや、筋肉を動かして活動 するためのエネルギーを得るわけです。 材 料 は 糖 と 酸 素 で す か ら 、血 液 中 や 各 組 織 に 糖 と 酸 素 が 不 足 してくる と 、体 がそれを察知して疲れの感覚が生じます。
逆に、元気いっぱいの時は、両方が満ち足りている状態です。食べ物から糖を取り出したり、糖と酸 素からエネルギーを取り出したりする 際には、酵素と呼ばれる触媒が働きます。 これは、生物の体の中でつくられるたんぱく質性の物質で、体の中で行われ る ほ と ん ど す べ て の 代 謝 に 関 わ っ て い ま す 。素 の 働 き な く し て 、 私 た ち が 生 きていくことはできません。
そして、エネルギー代謝の過程では、疲労物質と呼ばれるもののひとつ、乳 酸が生み出されます。この乳酸が体内にたまると、細胞の活動が滞ったり、筋 肉 が 収 縮 す る 能 力 が 低 下 す る の で 、疲 れ の 感 覚 が 生 じ る こ と に な る の で す 。
※ 安 保 徹 さ ん の 著 書 「 疲 れ な い 体 を つ く る 免 疫 力 」( 発 行 : 三 笠 書 房 5 7 1 円 + 税 )の 中 の 「 ま ず 免 疫力を高めるコツ」を知る・・・を許可を得て要約しています。