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世界で初めて『呼吸法』を見える化した!

合同会社音楽呼吸R総研 代表 宮浦 清さん(64歳)

「あなたは呼吸しています か」と尋ねると、誰でも「当た り前だ」と答えるでしょう。で も「 体 に よ い 、質 の 高 い 呼 吸 をしていますか」と尋ねて「ハ イ!」と答えられる人は少ない でしょう。サクソフォーン奏 者である宮浦清さんは、不摂 生な生活で呼吸困難になっ たことから、呼吸に興味をも ち研究を始めた結果、誰もが 簡単に質の高い呼吸ができる『音楽呼吸法』を体系化し、呼 吸 エ ク サ サ イ ズ 音 楽 を〝 見 え る化〟しました。その『音楽呼 吸法』について伺いました。

両親が町医者だった宮浦清さんは、 自分も医学の道を志しましたが、生ま れつきの心臓弁膜症で不整脈が出て いたこと、大学受験時に強度の色弱

(当時は医者になれない)だということ がわかり医学部を断念。祖母がお琴 の演奏家という影響で幼い頃から音 楽が大好き。大学でジャズを始め、さ らに極めるためにアメリカ留学しまし た。帰国後は作曲家、サキソフォニス ト と し て 活 躍 し て い ま し た が 、4 0 歳 中 頃に楽器の演奏がつらくなり、作曲な どデスクワークの仕事で生活が不摂 生に。そんな時に突然呼吸困難になり、 息が吸えなくなったそうです。

1日24時間複式呼吸を実践

「パニックになりかけましたが、管楽 器をしていたので焦ってはいけないと 休み休みゆっくり息を吸いました。こ のとき、いまの生活を続けると不摂生 で糖尿病にもなる。何とか健康にな らないといけないとジムに行きました が、心臓弁膜症なのですぐに疲れる。 それでも体を動かさないと健康には なれないと考えていたときに、サック スを吹くときに使っている腹式呼吸を 日常生活で使っていないことに気付い た んで す。 そ れで 1 日 2 4 時 間 腹 式 呼 吸 を し て み よ う と 決 め て や る と 、今 ま で の呼吸のレベルが低いことに気付き、 それから呼吸研究をはじめたのです」

宮浦さんが呼吸研究を始めたのは
50 歳前。音楽と呼吸との関係性に興 味をもち、有田秀穂教授の著書「セロ トニン呼吸法」で、セロトニン(脳内神 経物質)はリズムで活性化すると知っ たそうです。「自分の音楽呼吸法が医 学的にも正しいんだ、意識的なリズム で活性化する基本が呼吸法なんだ」と確信を持ちます。

宮浦さんは呼吸の質、呼吸の大切さ がわかっている人は、紙一重で勝負し ているプロスポーツ選手や受験生だと 考え、実業団のバレーボールチームに 呼吸とリズムを練習に取り入れて指導 したり、受験生には本番で力が出せる

「受験呼吸法」を教えました。 やがて宮浦さんは、音楽と呼吸法 を関連した形の指導だけでなく、誰 にでもわかりやすくするためには音 楽 と 呼 吸 法 、ボ デ ィ リ ズ ム を ビ ジ ュ ア ルで一体にして見せる必要があると 考 え 、今 年 コ ン ピ ュ ー タ を 使 っ て “ 見 え る 化 ” す る こ と に 初 め て 成 功 し 、『 音 楽呼吸法』として広める活動を始めま した。呼吸研究を始めた宮浦さんの 心臓弁膜症の不整脈は2年前になくなったそうです。

世界中になかった『 音 楽 呼 吸 法 』を多くの人に広く知ってもらうために、特 定の人が特許取得して制限しないよう にと「見える呼吸法」のシステム特許を 申請しているそうです。

9月号の『ど〜もど〜も』の冊子では、特集頁に『 音 楽 呼 吸 法 』の一部を紹介しています。

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