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誰ひとり取り残さない防災の10の知恵とは

夢未来防災プロジェクト 代表 櫻たかこさん

義足の防災士として『障がい者の防災対策』の活動についてご紹介したいと思います。

実際、櫻さんに障がい者の立場から、地震や火事などの災害が起こった時の対策の問題点を聞くと、私たちは今までは障がい者を一律に捉え、画一的な防災対策しか「行なっていなかった」ことを痛感します。櫻さんは「誰ひとり取り残さない防災対策」ができるようにと、『障がい者の防災対策』を冊子にしています。災害時に障がいのある人がいることを想定した備えを進めるためには、この冊子が大いに参考になります。

障がい者と言っても多様で必要な支援や配慮が異なる

櫻さんによると、「災害時に障がい者が最も苦しむのは、障がいそのものではありません。本当に苦しいのは孤立と見捨てられる不安です」

企業や集合住宅などの防災訓練では、車いす利用者への配慮は比較的意識されています。しかし、それ以外の障がいについては一人ひとりの状況を確認する機会が少なく、その人たちの障がいに対して、どのような対策が必要なのかといったことも考えられなかったと思います。そして、商業施設でも、災害時にはどのような障がいのある方がその場に居合わせるか分かりません。そういう意味においても障がいごとの防災対策を確認しておく必要があるでしょう。

「障がいの種類ごとの防災上の注意点」

視覚障がい者は、周囲の状況が見えないことによる恐怖への配慮が必要です。聴覚障がい者の場合は、警報音や指示が聞こえないことが命取りになります。
肢体不自由(車いす)の方へは、階段や狭い通路、エレベーターが止まり移動手段を失うなど大きな障壁があります。
発達・知的障がい者は、情報処理とパニック対応が鍵です。
精神障がい者には、目に見えない不安や苦しみに寄り添う支援が求められます。

全ての障がいに共通する大切なこと

「本人と事前に対話しておくことが、最大の備え」

その人が何を不安に思い、何が必要で、どんなサポートが一番助かるのかを知ることからすべてが始まります。

障がい者は「避難が遅れる人」ではありません。正しく支援されれば、しっかりと避難できる存在なのです。
これらの支援は「個別最適化」であることが重要です。防災対策は一律ではなく、一人ひとりに合った対応で初めて実効性を持つのです。

「防災ポーチ」

櫻さんが目指しているのは、防災を日常の身近なものにし、「誰ひとり取り残さない防災」を実現することです。その思いから、普段使いできる機能的でスタイリッシュな「防災ポーチ」を製作しています。

素材には、本来捨てられるはずだったJRの座席シートやヨットの帆を再利用。就労継続支援B型事業所の利用者が丁寧に洗浄し、地域の女性たちが一つひとつ縫製しています。この防災ポーチは、福祉・防災・雇用・環境を結びつけた、地域みんなでつくるアップサイクル製品です

防災ポーチ「JR座席シートモデル」

移動時の安心を支える、JRの座席シート素材を使用した防災ポーチ。
 8,800円(税込)

防災ポーチ「ヨットの帆モデル」

軽さと丈夫さを兼ね備え、水にも強いタフな防災ポーチ。
ヨットの帆モデル 7,700円(税込)

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