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“免疫力を高めるコツ” 教えます! ㉑

免疫の「すごい防衛システム」

「白血球数のバランス」が崩れると、 病気になる!

白血球中の顆粒球とリンパ球のバランスが、通常レベルで保たれている時は 、免疫力も良い状態で保たれています。

しかし、交感神経か副交感神経の、どちらかの優位状態続きすぎると 、白血球中の顆粒球とリンパ球の割合のバランスが崩れます。

交換神経優位が続きすぎると顆粒球が多くなり、副交感神経優位が続くとリンパ球が多くなりすぎます。「多くなるなら、防衛力が上がりそうで、よいではないか」と思うかも しれませんが 、何事も「 過ぎたざるは及ばざるがごとし」です。

たとえば 、顆粒球の数が増えすぎると、外敵と戦うだけではなくて、体の中に住んで重要な役割を担っている常在菌とも戦い始めます。常在菌とは、胃の中のピロリ菌や腸の中の食物を分解するなどして役に立っている各種の善玉 菌などです。

また 、顆粒球は 、古くなって死んだ細胞も食べるのですが、増えすぎると正常細胞まで攻撃し始めます。

こうして体のあちらこちらで化膿性の炎症が起き始めます 。にきび 、おできから始 ま り 、急性肺炎 、急性虫垂炎 、肝炎 、化膿性扁桃炎 、骨髄炎などがそうです。

さらに悪いことに 、顆粒球が増えると、粘膜上で顆粒球が役目を終える際に発生する活性酸素の量も増えてきます。顆粒球の数が通常範囲なら、活性酸素の毒素を中和する酵素で組織は修復されるのですが、顆粒球が多くなると修復が追いつかなくなります。

また 、顆粒球の多すぎる時は、たいてい体温も下がって酵素の働きも悪くなり、血流も 滞って、新陳代謝の働きが弱まっていま す 。

こうして 、修復が追いつかなくなり、活性酸素による組織の老化が起き始めます。 気 に なる皮膚のシミ 、シワ、くすみや動脈硬化などです。

さらに 、疲れレベ ル 4 は 、体のあちこちの粘膜で組織破壊が進み、口内炎、歯槽膿漏、胃炎などを引き起こします。

 レベル5 になると 、がん、胃潰瘍 、潰瘍性大腸炎、十二指潰瘍、白内障、糖尿病 、痛 風 、甲状腺機能障害 、クロー ン病などが出てきます。

それでは、リンパ 球が増えすぎるとどうなるのでしょうか。

花粉やホコリなど 、通常なら外敵と見なさないようなものにまで 、増えすぎたリンパ球が過剰に反応し始め、アレルギー性の疾患が生じます。ぜんそく、アトピー性皮膚炎 、花粉症 、通年性の鼻炎などがそうです 。

※安保徹さんの著書「疲れない体をつくる免疫力」(発行:三笠書房 571円 + 税)の中の「まず免疫力を高める コツ」を知る・・・を許可を得て要約しています。

 

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