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“免疫力を高めるコツ” 教えます! ⑰

体は絶対に「ウソをつかない」

「攻撃的な体力」「防衛的な体力」を 使い分ける

疲れない体、疲れても回復しやすい体をつくるためは どうすればいいのでしようかそのためには、私たちの体調をコントロールしている1 自律神経2エネルギー代謝3免疫の3つのシステムを理解するといいのです。

私たちの体は、極めて精巧かつ合理的つくられており、こうしたシステムの絶妙な働きで、毎日元気いっぱいに、充実した人生を送ることができるようになっています。「体は間違えない」 のです。間違っているのは、無理をしすぎたり、ラクしすぎたりする、極端な「生き方」のほうで す。

極端な生き方という原因に対して、体は「素直に」反応します。極端な生き方で体内に発生した害のある物質や、荒れた体内環境を整えようとし始め、そ の結果としての体の不調、さまざまな症状が出てくるのです。

この症状を、「悪い」「間違っている」とだけ見ること自体、実は間違っている と私は考えています。体の驚くべきメカニズムを知った時、自分の生き方や体 に対する考えが、根本的に変わってしまうでしょう。

では、3つのシステムとは、いったいどんなものでしょうか。

自律神経システム・・・活動と休息に 適した体調をつくりだすために、体の ほとんどすべての細胞を支配している、 言わば、体のコントロールタワーのよう なものです。

エネルギー代謝システム・・・体 が活動する際に必要なエネルギー をうまく供給するシステムで、疲れと直接的に関係していると言えるでしょう。

免疫システム・・・エネルギー代謝の材料となる食物や酸素を取り込む際、活動の過程で体内に侵入してくる外敵や異物、体内で発生するさまざまな老廃物や異常な細胞(がん細胞)などを排除し、体内を守る役 割を果たすことで、疲れが悪化して生じる 病気から、体を防衛する役割を担っています。

疲れない体、あるいは疲れが回復しやすい体とは、「体力がある体」と言えます。この「体力」を分析してみると2つの体力に分けることができます。

つまり、活動のエネルギーが豊富だという意味の「攻撃的な体力と、病気にかからないという意味の「防衛的な体力」。この2つで構成されていると考え、 エネルギー代謝のシステムは前者を担い、免疫のシステムは後者を担っている。 そして、自律神経のシステムは、両者のコントロールタワーになっていると言え ます。 体力がある体とは、3つのシステムがうまく機能し、活動のエネルギーが豊 富で、かつ体を守る働きも強い、すなわち、攻めも守りも両方強い体だと言っ ていいと思うのです。

※ 安 保 徹 さ ん の 著 書 「 疲 れ な い 体 を つ く る 免 疫 力 」( 発 行 : 三 笠 書 房 5 7 1 円 + 税 )の 中 の 「 ま ず 免 疫力を高めるコツ」を知る・・・を許可を得て要約しています。

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