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“免疫力を高めるコツ” 教えます! ⑩

III 疲れない体をつくる「熟睡法」

 疲れが「取れる」睡眠、「取れない」睡眠

お天道様と「一緒に起きる」

不眠解消の方法も、睡眠の質を高める方法も、方向性は同じ。自律神経のバランスを取り戻した生活をすることです。寝る直前だけ、何か特別なことをしてもだめです。疲れをためない方法を実践して、1日を過ごすことが大切です。

自律神経のメリハリをつくる基準のひとつが、太陽です。太陽と共に生活することを心がければ、自然にリズムが戻ってくるのです。早起きを習慣づければ、睡眠時間が調整しやすくなるでしょう。私の場合、4 時に起きているので、1時間余分に寝ても5時、2時間遅く起きても6時なので出勤には十分に間に合います。

出勤時間が決まっている人でも、太陽が沈んだら早く寝て、太陽が昇ったら起きる生活を心がけていれば、体の声を聴きながら睡眠時間の調整をすることが可能になるのです。

夏と冬では「起床時間を変える」のがコツ

私は、夏は4 時に起きます。睡眠時間は6 時間くらいになりますが、これで十分です。夏は、気温が高く気圧が低くなっているので、副交換神経が優位になりやすく、その分疲れにくいのです。

冬は6 時に起きます。冬は気温が低く、気圧が高いため、交換神経が緊張気味になり、疲れやすいので、睡眠時間を長く取る必要があるわけです。

夏は夜が短く、冬は夜が長くなるので、太陽と共に生活するという基本原則にも沿った生活になります。

日中は、交換神経を優位にするために、活発に活動することが大切です。

副交換神経が優位になる生活をしている人は、よく活動をして、ちょっと疲れを感じるくらいでないと、眠りが深くならないでしょう。太陽の光をよく浴びることも大切です。太陽の光の刺激は、交換神経に強く働きかけ、人間を最も興奮させるからです。

交換神経が緊張しすぎて眠りにくい人は、活動中は、できるだけこまめに休息を入れ、疲れをため込まないように気をつけることが大切です。

眠りの質をよいものにするには、こうした自律神経のメリハリが利いた生活がとても大事です。

寝酒は「眠りを浅くする」

寝る直前に、交換神経を刺激するような習慣を持っている人は、その習慣をできるだけやめたほうがいいでしょう。

まず、目を使いすぎることは、よくありません。テレビやインターネットのニュースを見たり、ゲームなど長時間になるのも好ましくありません。また、お酒を飲むこともよくありません。副交換神経が優位になってボーッとなり寝やすくなるかもしれませんが、寝ている間にアルコールを分解しなくてはいけないので、体に負担がかかります。飲み過ぎると、逆に交換神経を緊張させるので目が冴えてしまいます。

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