“免疫力を高めるコツ” 教えます! ⑨
III 疲れない体をつくる「熟睡法」
「免疫力を高める」カンタン体操
体のこりを解消する「腰なでなで体操」
現代人は、睡眠不足の恐ろしさについての意識がとても甘く、 簡単に夜更かしをしています。自律神経と免疫の観点から見 れば、睡眠時間を削るのは、体にとって非常に恐ろしいことで す 。 夜 更 か し や 睡 眠 不 足 に な り が ち な 生 活 ス タ イ ル は 、は っ き りと寿命に影響します。
疲れの原因は、無茶な生活そのものにあります。特に大きな 割合を占めているのが、睡眠不足です。睡眠不足は、ボディーブローのように、必ず、先々の健康に潜在的なダメージを与えているととらえるべきでしょう。
疲 れ と 病 気 の7 割 以 上 が 休 息 と 睡 眠 を 軽 視 し た 結 果 、交 換 神 経 が 優 位 に な る 生 き 方 に よ り 引 き 起 こ さ れ て い ま す 。 つ ま り 、「 頑 張 っ て い る 人 ほ ど 、 休 息 時 間 も た っ ぷ り取れ」ということです。この当たり前のバランスが崩れている人があまりにも多いため、休息と睡眠の大切さをくどくど説明しているわけです。 さらに付け加えると、睡眠のとり方は、すべての人に、杓子定規(しゃくしじょうぎ)に適用されるべきではありません。場合によっては、かえってストレスがたまり、交換 神経が緊張して、うまく睡眠が取れないことにもなりかねません。
よい睡眠を得るた めには、「十分に活動したら、必ず十分な睡眠を取る」「太陽と共に起き、太陽が沈ん だら、できるだけ早く休む」「交換神経と副交換神経の両方がきちんと働くようなメリ ハリの利いた生活をする」という基本原則はあるものの、細かいところは、人によって 違うわけです。疲れのとり方と同じです。
昼夜逆転する仕事をしている人が、「太陽と共に生活をせよ」と言われても、無理で しょう。もちろん、基本原則に沿って生活できるに越したことはないのですが、昼夜 が逆転している生活の中で、疲れが最小限に留められ、元気でいることができるよ うな睡眠リズムを発見し、習慣化すればいいわけです。リズムを守っているうちは、 それなりに元気な生活を続けていくことができるはずです。
自分の体の睡眠リズムを発見できない人は、まず、それを発見することを目標にし
てください。そのリズムを定着させるよう努力すればいいのです。
※安保徹さんの著書「疲れない体をつくる免疫力」(発行:三笠書房571円+税)の中の「まず免疫力を高める コツ」を知る・・・を許可を得て要約しています。