48歳からの華麗な生き方・老後をサポートする

“免疫力を高めるコツ” 教えます! ⑥

「免疫力を高める」生き方をしよう

「自律神経を整える」習慣とは?
「40 秒で吐いて吸う」で自律神経が整う!

1時間に1回の休息の際に、まずやるとよいのが「深呼吸」 です。深呼吸は工夫によって、自律神経をコントロールするスイッチの役割を果たすので、気分を落ち着かせて体の 声を聴きやすくしたり、逆に集中力を高め、活動しやすく します。また、体操の前に行うことで、体に酸素を取り込んで、筋肉をほぐします。 私たちは、呼吸という意識的な行為を介して、普段は意志の支配を受けつけない自律神経を刺激し、そのバランスを整えることができるわけです。息を吸う時に交換神経が優位になり、吐く時に副交換神経が優位になります。

仕事に集中しすぎて交感神経優位が続き、呼吸が浅く速くなると、やがて酸欠に陥り疲れが生じます。こうした時は、副交感神経を刺激しなくてはなり ません。より効果的に刺激するには、たくさんの酸素を取り込むことと、吐く 息を吸う息よりも意図的に長くすることの2つが必要です。

この2つを兼ね備えた呼吸法が、腹式呼吸です。

腹式呼吸は横隔膜を上下させることによって行う呼吸法です。横隔膜の上 下によって、腸が刺激されるので、副交換神経を優位にします。

やり方は、背筋を伸ばして胸を広げ、下腹部分をへこませながら、ゆっくりと、「これ以上、吐ききれない」というところまで息を 吐きます。息を吐ききると、自然に息を吸う流れに 入れます。そして、意識的にお腹を膨らませなが ら息を吸います。吐く時間が、吸う時間の 2 倍以上 になるようにしましょう。吸う時は鼻で、吐く時は口をす ぼめて量をコントロールすると、うまくいくでしょう。

仕事の合間に休息を取る際は、腹式呼吸を行った後、体に意識を向け、体の声を聴いていきましょう。日中リラック スしたい時だけでなく、寝る前に行うと、寝つきがよくな るでしょう。1 分かけて一呼吸というのが長すぎてでき ないという人は、最初は 40 秒で一呼吸してみてください。

呼吸で刺激できるのは、副交換神経だけではありません。リラックスでなく、 逆に集中したい時や気力を出したい時は、交換神経を刺激する胸式呼吸をするとよいでしょう。

胸式呼吸は、肋骨の動きによる呼吸法です。 まず、姿勢を正し、両手を軽く握り、顔の横に持ち上げます。 その状態のまま、ひじを左右に開きながら、口で「スッ」と勢いよく息を吸い、胸を張って空気をため込みます。 一呼吸おいた後、フッと肩の力を抜くと、自然にひじが下がりますので、その時に息を吐きます。
これを 5 回ほどやるとよいでしょう。頭に血液と酸素が巡り、意識がはっきりしてきて、心身共にシャキッとしてきます。

※安保徹さんの著書「疲れない体をつくる免疫力」(発行:三笠書房 571円 + 税)の中の「まず免疫力を高める コツ」を知る・・・を許可を得て要約しています。

関連記事